グエン・ホン・ジエン商工相は3日、ベトナムを訪問していた西村康稔経済産業大臣と会談し、産業や貿易、エネルギー分野の協力を促進することで一致した。
両大臣は、両国間の貿易や投資の促進、サプライチェーンの強化、デジタル経済の推進、再生可能エネルギーの開発、ベトナムの工業化促進など両国間協力の方向性について議論した。
ジエン産商工相は、産業協力の枠組みの中で、ベトナムの生産能力向上における日本の貢献について触れ、多くのベトナム企業のサプライチェーン参加に繋がったと評価。同相は経済産業省に対し、より多くの日系企業が、特に主要産業や裾野産業において、投資と生産のサプライチェーンをベトナムに移転することを希望した。
さらに双方は、半導体、人工知能(AI)、宇宙産業、バイオテクノロジーなどの未来志向産業の開発、バイオマス燃焼、洋上風力などのエネルギー、レアアース分野で協力することで一致。また、両国が加盟する新世代の自由貿易協定と多国間協力枠組みにおける誓約を効果的に履行し、電子商取引、デジタル経済の開発における協力を促進するとともに、農産物に対する市場を開放して両国間貿易額をバランスのとれた方向に導くことで合意した。
西村大臣は同日、ファム・ミン・チン首相とも会見。首相はこの席で日本側に対し、ベトナムのグリーントランスフォーメーションとデジタルトランスフォーメーションに協力し、ハイテク産業や半導体産業、バイオテクノロジー、製薬、医療サービスの開発で支援するよう提案した。
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